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美顔エステの基礎

「いいじゃない、太らないのだったら」ですって?とんでもないことです。下剤には多くの副作用があるのです。下痢という現象は食べたものだけをだしているのではなく、消化液に含まれるいろいろたいせつなものを捨てています。私たちの体内では一日に唾液、胃液、胆汁、膵液、小腸液などあわせて七五〇〇ミリリットルもの消化液が分泌されているといいます。このなかにはナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルが含まれています。下剤をかけるとこれらはどんどん失われてしまいます。その結果、血液中のミネラルバランスはくずれてしまうのです。ミネラルのなかでもカリウムの喪失はとくに目立ちます。カリウムは神経や筋肉の働きと密接に関係していますので、不足すると筋肉の脱力感や腸管運動の低下などをおこしてしまいます。ひどい場合は呼吸筋の麻痺や意識障害をきたします。不整脈、心不全、心筋梗塞にもつながります。先ほどあげたミネラルの喪失は、ときとして手足のしびれや、筋肉の痙攣、硬直を引きおこすこともあります。これが全身におよぶことになれば、当然のことながら、たいへんな苦しみを伴うことになりますし、生命にもかかわります。生命を維持するにはあらゆる栄養素が必要です。脳のコントロールセンターからのメッセージをもとに、私たちが口にしたものは必要に応じて即座に使われたり、貯蔵されたり、捨てられたりして、驚くべき正確さでバランスがコントロールされているのです。それを強引に乱すようなことをすればツケは必ずいつかまわってきます。下剤を乱用することによって重要な栄養素まで体外にどんどん追いだしてしまっていたら、「プロポーションのいいスリムなボディ」など望めるわけがありません。スリムなボディどころか、生命の保証すらないのですから……。「食べたものはだしてしまえばいい」などと安易な考えは捨て、正しいダイエットへの聡明な努力こそがたいせつであることを、このさいしっかり認識していただけたらと思います。


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