一番目にのっている米ドルの、一九九五年の十月三〇日の仲値の為替レートは、一〇一・七〇円でした。この年の夏は空前の円高で大騒ぎとなりましたが、円高は一米ドル八〇円を切ったあたりでおさまり、次第に円安に転じていきました。そして一年後の一九九六年十月三〇日には、仲値一一四・一五円まで下がりました。外貨預金をするときの為替レート、つまりTTSは、仲値に一円をプラスした一一五・一五円になります。一年もの外貨定期預金が満期になって、米ドルを円に替えるときの為替レート、つまりTTBは、仲値から一円を引いた一一三・一五円になります。
じぶん銀行の外貨預金サービス
http://www.jibunbank.co.jp/pc/guidance/service/foreign_deposit/
一米ドル一一二・七〇円で一〇〇万円を米ドルに替えれば、約九七三七ドルです。この時点での米ドルの金利は三・三五%ですから、九七三七ドルを一年間預ければ、約三二二ドルの利息がつきます(一九九六年はうるう年なので「三六〇分の三六六」で利息は計算)。ですから預金額は一年後には、一万六九ドルになっています。この一万六九ドルを、円に替えます。一九九六年十月三〇日のTTBは、仲値から一円引いた一一三円なので、一万六九ドルは約一一四万一三二一円です。ただし、ここから税金を引かなければなりません。利息には一律二〇%源泉分離課税されますので、その分を引くと、残った円は一〇二万三七七二円ということになります。実質年利回りは二・三八%です。円安と高金利のおかげで、一年間で一三万三七七二円儲かった勘定になります。